「サザエさん一家の公的保険」の概要

本書は梅本達司が著した単行本で2011年に発売されました。
公的保険という題名の通り、公的保険制度に加入していると知っておくと損をしないだけでなく、得をするような知識を得ることができます。

公的保険制度は知らなければ得をしないようにできていますし、自分から知るように動かなければ、決してわからない話題の方が多いでしょう。
また公的保険制度が厄介なのは、その分かりにくさにあります。

自分で調べようとしましても、公的保険制度に関する本は多く出されており、そのような本は100人読んで100人が理解できるものでありません。
読者の知識レベル合わせたものを読みませんと、理解することができませんし、事例を挙げて説明をされましても、該当する人物が身内にいなければ理解しにくいと言わざるを得ません。

しかし、本書は日本の代表的な家庭であるサザエさん一家、つまり磯野家(波平、フネ、ワカメ、カツオ)、フグ田家(マスオ、サザエ、タラ)、波野家(ノリスケ、タイコ、イクラ)、いささけ家(いささか、ケイ)の人物を題材にして、わかりやすく公的保険制度について説明をしているのです。
磯野家の問題としては、例えば波平が退職勧奨(退職時に退職金を割増して支払われる)を受けて退職をしたらどうなるか。
例えば、波平とフネが熟年離婚をしたらどうなるか。

また、サザエさんがパートを始めて、その帰り道の買い物途中に事故に遭ったらどのようになるのか。
さらにマスオさんが病気にかかり、病気のまま退職をしたらどうなるか、ノリスケさんの会社が倒産したらどうなるかなど、雑学形式でわかりやすく56項目に分けて説明をしています。

著者はエキスパートです

著者である梅本達司は、特定社会保険労務士であり、ティースリー社会保険労務士事務所所長であるため。社会保険に関するエキスパートといえます。
大原法律専門学校で講師を務めていますので、人に社会保険に対する知識を与えることに関してはプロ中のプロです。

このようなプロが、日本を代表する家族である磯野家やその周りの人々を題材にして、ちょっとした疑問にも答えていきますので、公的保険制度について知っておくべき知識を得るために読むには最良の本といえるでしょう。

エピソード形式で書かれています

医療に関しも、年金や労災、さらに介護に関することなど細かく分類されこのようなことが起きたが、様々な社会保険の援助はどのようになるのかなどが記載されています。
サザエさん一家は年をとりませんから、退職問題などはイメージができないという方もいるかもしれませんが、甲や乙で説明されるよりは、マスオやサザエというイメージしやすいキャラクターですから、公的保険制度の入門書として十分に真価を発揮します。

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