「2015年磯野家の崩壊アベノミクスの先にある「地獄」」という作品

本書は2013年に出版された、山田順著の新書です。
アベノミクスが話題となっていた時期に、そのアベノミクスは崩壊して、家庭生活が地獄になるといったような内容になっています。

日本を代表する三世代家族である磯野家を題材にして、アベノミクスが崩壊すると、磯野家がこんなにも苦労するといった、あまりポジティブとはいえない内容となっています。
円高とデフレのダブルパンチで給料が減額される一方で、消費税や相続税、復興特別税といった増税により、日本人の仕事と給料がどこまでなくなっていき、資産がどのくらい減っていくのかを書いた経済書です。

古き良き日本の家庭である磯野家が直面する2015年とはいったいどのようなネガティブなものなのでしょうか。
ちなみに、発売された当時にはまだ東京オリンピック開催が決まっておらず、本書では東京オリンピック招致には失敗すると断言しています。

本書は丁寧に、経済崩壊について書いていますが、すでに予測は外れているという事実があります。
経済とは一個人が予測をすることができるような単純なものではなく、流動的であり、決してネガティブな側面しかないというわけでありません。

著者である、山田順氏はジャーナリストであり、紙と電子書籍両方をプロデュースする人物であり、卒業した大学の学部も経済関係縁のない学部ですから、詳しく経済書を書くほどの知識がないといえます。

いわゆるとんでも本ではない側面もある?

このような本はいわゆるとんでも本に分類されますが、少子化問題が進んでいけば当然ですが、磯野家のような三世代家族というのは存在しなくなります。
この本はアベノミクスを批判的に書いているものですが、確かに安倍政権の少子化対策は万全ものとはいえません。

万全な少子化対策を実行するにはきちんとした、経済基盤がなければ、安定して子育てをする環境というのはないでしょう。
その点とアベノミクスの失敗をかけて、磯野家の崩壊を書くのです。

評価はあまり高くありません

本書は基本的にネガティブな事態が、磯野家に降りかかるという体で書かれています。
そのため、多くの読者からの共感を得ることができておらず、評価は決して高くありません。

磯野家は平和で決して時間が進まず、どのような社会体制になったとしても平凡な日本の一家庭として描かれた四コマ漫画です。
悲劇的な内容とは相反する場所にあります。

つまり、悲劇的な未来を磯野家で描いたのが本書の間違いであり、著者の経済に対する深い知識がないという点から、評価を著しく落としているのも事実です。
サザエさんは優しく、常に理想的な家庭であり世界であり続けなければいけないということです。

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