「サザエさんをさがして」について

サザエさんを探しては、2005年に朝日新聞be編集部が編集、出版をした書籍です。
朝日新聞beに連載されていた50回分を掲載しており、すでに資料としてしか見ることのできなくなった「ちゃぶ台」「学園紛争」「美空ひばり」など、昭和と密接に関係した者や出来事をサザエさんという日本の国民的漫画を通して、見ることができます。

サザエさんの四コマ漫画は、長谷川町子氏が1946年から1974年まで発表し、その合計話数は6477話にものぼります。
サザエさんはストーリー漫画とはことなり、同じ人物がでてきますが、すべてが独立したエピソードとなっており、時代や季節は変わるけれど、登場人物は年を取らないという設定で、昭和という時代を生きるリアルな家族の図を体現した漫画です。

サザエさんをさがしては、四コマ漫画から昭和の文化をコラム形式で紐解いていくというもの。
現在では、禁煙スペースが当たり前でタバコを堂々と吸っている方の姿は見かけなくなりましたが、昭和では大人は皆、当たり前のようにタバコを吸っていたのです。
このように、平成と昭和のギャップを楽しむことができ、それをコラム形式で書いているのが、このサザエさんをさがしてとなっています。

戦後から高度経済成長期

サザエさんを探してでは、その時代を生きていなければ理解することのできないオチがあります。
このオチどうして、クスッと笑えるのだろうと現代人の感覚ではわからない、無くなってしまった大衆文化や漫画が掲載された当時の出来事や当時の感性を知ることができるもです。
昭和を生きた方には懐かしく、昭和を知らない世代には新鮮な感覚で漫画とコラムを読むことができます。

現在でも台風が来たら大騒ぎですが、台風が来るたびに停電はおこしません。
そして、台風が来るたびに停電して蝋燭の灯りのみで生活をするサザエさん一家。
現在では懐中電灯があり、蝋燭の灯りだけで過ごす機会なんてめったにありませんが、昭和の、サザエさんたちが生活していた時代にはこれが一般的だったのです。

カルチャーショックを受けると共に、現在の生活がどれほど恵まれているのかを再確認することができるかもしれません。
何気ない、サザエさんが連載されていた当時には当たり前のエピソードですが、現代人からしてみれば、やはり新しい感覚を味わうことができるでしょう。

当時を知っていれば懐かしいものばかり

クーラーに冷蔵庫、カラーテレビなど現在では必要最低限の物であっても当時としては高級品。
現在のように携帯電話で簡単にやり取りができて、むしろ携帯電話がないとどうやって生活するの? という方がサザエさんの世界の全く情報網が発達しておらず、人と人の繋がりが今以上に密接だった時代は、やはり驚きをもって受け止められるものでしょう。

    Read More