バリバリ働いていた頃は人とのつながりなんて考えたことがなかったという人でも、退職して世間との交流が途絶えてくるようになるとコミュニケーションや触れ合いを求めるようになってきます。
たとえば、お店に行って商品を購入するのだって、お年寄りからしたら触れ合いの一環です。
高齢者ということから、企業は利便性や効率の良いサービスを提供しますが、時間にゆとりがある高齢者に効率のよさはさほど重要視されていません。
むしろ、触れ合いや、コミュニケーションを取るということを基盤においたサービスの方が高齢者の需要は獲得できるでしょう。
実際に、ある小売業者が笑顔をモットーにお客さんと関わりを持つことをスタッフに徹底させた結果、高齢者の方の売り上げが伸びたようです。
つまり、便利なシステムよりも、お喋りなどで得られる心のつながりの方がお年寄りには効果的だということです。
働く若い人はお年寄りとの触れ合いでコミュニケーション能力を鍛えることも出来るし、自分のためにも人のためにもなる活動です。
さらに売り上げが伸びれば企業としては万々歳でしょう。
また、企業サービスに登録してくれるお客さんにハガキや手紙を送るのも、つながりを維持するためには良い手段です。
今の時代は何でもかんでも、効率、利便性、機能性などが重視されていますが、企業は高齢者に向けたサービスについては考え直してみてもいいんじゃないかと思います。
高齢者がどれほど、生活の中で触れ合いを楽しみにしているかということは分っていただけたと思いますが、実はコミュニケーションを求めているのはお年寄りに限ったことではありません。
たとえば、若者に人気のシェアハウスだって他人とのコミュニケーションを取るための新しい住居スタイルです。
他者と共同で使えば良い物件を安く利用できるというメリットもありますが、それでも他人とのつながりを嫌がる人はシェアハウスを利用することはないでしょう。
シェアハウスの需要の高まりは、若い世代が他人とのつながりを求めはじめている心の変化が背景にあると考えられます。
さらに、その触れ合い活動の一環として「ハイタッチ運動」や「フリーハグ運動」があります。
ハイタッチというと手と手をパンッと合わせて「いぇーい」とやっているやつですが、日本人にはあまり馴染みがないと思います。
ましてやハグのような、抱き合う挨拶はさらに馴染みがないですね。
そもそも他人と触れ合うことを嫌う日本人ですから、体で触れ合う部分で良しとするのは握手くらいが限度だと思います。
でも、こういった活動は、触れ合いから今の日本人にかけている「何か」が得られるということで注目されている活動です。
しかも最近では、老人養護施設でもハイタッチ運動を取り入れ始めている施設もあるようですよ。
体での触れ合いは個人の価値観で感じ方が異なりますから、活動自体をどう捕らえるかは個人の自由です。
でも、それで誰かの心のスキマが生めることが出来れば良い運動ですよね。

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